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自動車学校には指定と指定外がある

 自動車学校には、公安委員会に届出をしているものと届出をしていない学校があります。一般に自動車学校という場合、この指定自動車学校を指します。運転免許を取得しようとする場合は、各都道府県にある運転免許試験場に行き、技能試験と学科試験を受けなければいけませんが、指定されている学校を卒業すれば、技能試験が免除となります。指定として認可されるための基準は非常に高く、運転技能の試験だけではなく、学科教習においても細かいカリキュラムが定められています。さらに指導を行う各教員も、教習指導員としての資格を取得しなければいけません。
 指定外自動車学校とは、公安委員会への届出はされているが、公安委員会から指定を受けていない学校のことです。運転技能の練習を行うことは出来ても、試験場での技能試験は免除とはなりません。定められたカリキュラムがないので、自分の苦手な項目を反復して練習するなど練習内容は自由です。場合によって、指定の学校より早く、安く免許が取得できる場合があります。一方、どうしても試験に合格できずに結局、指定の学校へ通い直すという例もあるので、自分の技量とよく相談して選択すべきです。
 指定自動車学校の技能教習や学科教習を教える指導員は、教習指導員といいます。かつては技能指導員や学科指導員と呼んでいましたが、道路交通法の改正で現在は技能教習も学科教習も行うことができる教習指導員という制度になっています。この教習指導員になるには、どこかの指定の学校に入社して、そこで一定の養成を受け、都道府県公安委員会が行う審査を受けるのが一般的です。
 教習指導員よりその上を行く技能検定員は技能検定の知識はもちろん運転技能に関しての観察力が必要となります。教習指導員は21歳ですが、技能検定員は25歳以上の受験資格が必要となります。指導員にならなくても直接検定員になることも可能ですが、一般的には指導員になり、充分な経験とその他の車種の指導員の資格をとってから挑戦することになります。
 教習指導員資格者証を取得すれば、指導員として選任され教習をすることができますが、一部の教習については別の資格が必要となります。一部の県では事務処理要領にて自動二輪免許がないと、学科教習を担当させないこととなっています。また、学科教習のうち第2段階の適性検査における行動分析については、警察本部の行う運転適性検査指導者養成講習を修了した者でなければ行うことは出来ません。入校式などに運転適性検査を実施するのもこの資格を持った人でなければいけないことになっています。学校で行う応急救護の学科教習は、学科教習を行う指導員のうち日赤の行う応急救護指導者養成の講習を修了した者でなければいけません。